筒井筒

「ありがとう」


あの頃僕と君はまだ、ほんの子供で


自分の見える世界が全てだと思っていた


だからきっと、僕はあんな事が言えたのだろう


だからきっと、君はあんな無邪気に笑ったのだろう



「おとなになったら、きっときみをむかえにいくよ」








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四周年記念限定TOP。年に一度のオリジナル…。(2005.1.27のみ)
何かイロイロ考えてたんですが結局このパターンになりましたね。
笑顔全開な割に何で素直にハッピーエンドにならないのか自分でも不思議なのですが、
人様の絵だと決してそんな事はないのですが、
自分の絵(それもオリジナルだと余計に)だと笑顔の裏にあるものを考えてしまうんですよね。
因みにどうでもいい裏設定としましては、
家が近所で仲の良い男の子と女の子(名前は桜子といいます)がいて、
でも実は女の子はさる高貴な貴族の隠し子で(母親の身分が低いとかそういう事で)
二人は無邪気に「おおきくなったらけっこんしようね」と約束するのですが、
女の子はある日突然(大人達にとっては「突然」ではないのですが)、
父親が迎えに来て引き取られて行ってしまいます。
男の子は女の子の素性も事情も何も知らなかったので衝撃を受け、
でもって乳母を問い詰めるとか何かして
彼は漸く自分が何も知らなかった事を幼心に悟るのでした、というもの。
因みに「伊勢物語」の「筒井筒」は
確かにハッピーエンドではあったが幼心に理不尽な話だと思ったなあアレは(笑)。





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それは幼い日の、遠い約束










守られる事のなかった、遠い約束