あとがき―Persona―
あとがきです。こんな所まで読んで下さっているあなたに大感謝です。
それでは今回も徒然にいってみましょう。
今回はリースちゃんが主役です。
前作(暁〜)の軟派な文体から、路線を戻しました。
完全無欠の優等生キャラって、苛めてみたくなりませんか?
――――というのは半分冗談としても。
リースというキャラ、「あ、このコ、意外と脆そう」と思った訳です。
八歳で(自分的設定)母親になろうとしたあ?……もうそこから何か無理。
絶対腹に一物持ってるって、こういうタイプは。
そんな訳で、ウチのリースちゃんは結構ブラック入ってます。
私は二人兄妹の下ですが、
上にも上の苦労はあったんじゃないかなあと、今しみじみと思います。
その辺を表現したかったです。
このお話、又の名を「リース逆ギレ編」もしくは「リース告白編」(笑)。
いや、言ったようなもんでしょ、あれは。
一寸ホーク×リース入ってますが、只のカップリング小説として終わりたくない、と
いう気持ちがメチャメチャ入ってます。
だから、ホークがリースに囁いた台詞も、後の彼の台詞で分かるように、
「愛の告白」の類ではありませんので、悪しからず。
じゃあ何なのかっていうのは皆さんの御想像にお任せって事で。(ええー)
しかし、最後にケヴィンを出してしまう辺り、まだ修行が足りません、自分。
ついでにウチのホーク×リースについて、一寸語っておきます。
このお話は、時期的に冒険初期を設定しています。
ゲームの台詞見る限り、ホークはともかくリースは完全に奴に惚れてると思うので、
話の中でもリースの片想い度合いが大きくなってます。
ホークは、彼女の事が気になり始めたかな、という感じ。
そもそも彼は自分の気持ちにブレーキかけてるきらいがあるので。
ウチのホークは国の事よりも、「自分の主義に反してしまった」事で戸惑いを感じています。
つまり、
「俺さー、王族嫌いだったのに、
バリバリの王女様好きになっちゃったみたいなんだよなー、参ったなー。」みたいな感じ。
だから、彼にリースの事を「姫さん」と呼ばせているのは彼流の照れ隠し。
ここぞという時には名前で呼ばせています。(……よね?)
そのうちその辺リースも突っ込むでしょう。うん。
他の方の小説によくあるみたいな「国レベルの問題」を絡ませなかったのは、
それをやったら修羅場確実だからです。
(別に批判している訳ではありません。私がそういうの辛くて書けないだけの話です。
書ける方は、本当に尊敬しちまいます。)
実は愛情に飢えたリース。更にそれにジェシカが絡むとどうなります?
今回描いたリースの「嫉妬」がジェシカに向いたとしたら?(実際はそれもアリでしょうが)
ホ「リース、信じて欲しい。本当に俺は君を愛してる。」
リ(涙を溜めて)「本当ですか?私を……私を裏切ったら、私は、きっと貴方を殺してしまいますよ?
そんな事言っていいんですか?」
ホ(優しく微笑んで)「――――構わないよ。君に殺されるなら俺は本望だから。」
リ「……っ……馬鹿っ………。」
そして二人はひしと抱き合い……なんてな。ふっ。(うおお、寒気がッ!!!)
それも素敵かもしれないが。それこそマジで血を見る事になりそうだ。
――――それが嫌だから、こういう形に収まった訳です。
本当に幸せになって欲しい。この二人。
それにしてもホーク……後半突如出てきて美味しいとこ殆どかっさらって……流石盗賊だ。
ではこの辺で。お付き合い下さいまして、どうも有り難うございました。
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