あとがき―ヤクソク―




お約束のあとがきです。こんな所まで覗いておられる方有り難うございます。
本作は「ココロとコトノハ」と同様、5周年記念フリーSSとして2006年8月13〜31日までUPされたものです。
正確には5.5周年+17日という事で。過ぎた事ですので水に流しましょうか。(簡単に流すな)


本作は初めての「WA」小説となりました。
初挑戦でしかもフリーにしようというのですから無謀極まりなかった訳ですが。
実は最初に思い付いたのはジェト花ではなくナスヴァニでした。
が、「問題度」が本作より遥か上になるような予感がしたのと、
何といっても話が暗すぎるという事で、そんなんフリーにしても誰も欲しくないわ、と思い
ジェト花ならまだほのぼのさせる余地があるかも…、と思い考えて考えて出たのがコレだったのでした。


しかしジェト花小説を書くには大きな壁がありました。
ジェットも花園ちゃんも自分から他人にアレコレ干渉するタイプじゃないと思ったからです。
以下個人的ジェト花設定(笑)。
ジェットは、多分花園ちゃんに色々聞きたい事とかあるでしょうけど
自分が干渉されるの嫌いなタイプですから(身近に分かり易いお節介もいる事ですし・笑)
花園ちゃんにもそんな事しないと思います。
実際彼女に色々と質問しかけたヴァージニアを「言いたくない事だってあるだろ」と止めていたように記憶してます。
(間違ってたらスミマセン…)
自分の事についても、訊かれるまでは言わないでしょう。タイミングも難しいですし。
花園ちゃんも、自分も正体を明かしていない以上(名前さえ名乗ってない訳ですからねえ。バレてるでしょうけど)
そんな自分がジェットにアレコレ問い質す事などしてはいけないと思っています。
「何故だろう、あの人は懐かしい感じがする」と思っていても何も訊かない。
彼が何者だろうと関係ない。が、そう言った所で、正体を明かさず隠れ住む自分の言葉は説得力を持たない。
彼女はそんな事も思っているかもしれません。
二人共、相手が話したくなって話してくれるまでお互いジッと待っているような。
基本的には黙っているだけでもお互い満たされる関係なのです!(ドリームですからねドリーム)
…しかし!二人黙っていては話が進みません。
お互い「直接」相手の事を訊かないという前提で、どう話を進めたらいいのか。

要するに絡ませ辛い。(お前は本当にジェト花ファンか)

この辺のバランスをどう取っていけばいいか。終始それで悩んでいたように思います…。
なので結局小説の中で、花園ちゃんもジェットも、自分の正体については何も明かしておりません。
……まあ何時か自分の口でちゃんと明かしてくれる事でしょう(笑)。
好きなのに絡ませ辛いって…ジレンマですね……。


他、私的解釈や設定が乱れ飛びまくっています。
古代文字の件とか、花園ちゃんが人間に対して抱く想いとか、
ギャロウズ(バスカー)が花園ちゃん(エルゥ)に抱く想いとか、
あくまで個人的な解釈なので御了承下さい。今見るとかなり突っ走ってますな…。
一番冒険したのは、ジェト花ファンのタブー(だと私は思うのですが)に敢えて触れた事だと思います。
即ち寿命の問題。これはロディマリにも言える事ですね。全く厄介なCPばっかり好きになるからこんな事に(笑)。
長命種族のエルゥとホムンクルスであるジェットは、同じ時をどのくらい生きて行けるのか?
ロディの場合は成長が止まるのもアリだと思っています。
彼は兵器として生まれた訳ですから、精神力、運動能力共に最も脂が乗った時期、
言わば「最盛期」に成長を止めてもおかしくないなと。その方が造った側としては都合が良い筈。
(実際歳を取らないロディって他所様でもごくたまにお見かけします。…嬉しかったです・笑)
…しかしジェットの場合はどうなのか?
そりゃジェト花ファンとしてはずーっとずーっと一緒にいて欲しいですよ?
でも安直に御都合主義的解釈もしたくない。
で、結論。

「どうなるかなんてそんな事誰にも分かんないじゃん」(笑)。

いいのか、いいのかこれで!?と心中ツッコミをされる方も多いと思われますが、
どちらに転ぶか分かんないよ〜。七人委員会もいないし。というのが一番自分的に納得がいくかなあと。
これならささやかな希望を持たせる事も出来ますしネ!(これも所詮御都合主義的か?)


そんなこんなで例によって考えてる間に話がどんどん重くなって
詰め込んで詰め込んで、これで打ち止めかと思う程です。
フリーにする為に書いたのに結果的にフリーに向かないモノが出来上がってしまったという矛盾。
今更引っ込みがつかないので見切り発車となりましたが、
これは反省点です。もっと、良い意味で「一般的」なものが書けなかったのかと。
まあジェト花という時点である意味一般的ではないですが。(おお自虐的発言)
実際テイクアウト報告は受けておりません。あの内容と長さでは無理もなかろうと思います。


因みに本作はLOM小説「ココロとコトノハ」の推敲と平行して進めていた為、
「シャイなあんちくしょうキャラ」である瑠璃君とジェットのキャラが何処となく被ってしまい
気を抜くと口調が全く同じになったりして悩みました。
私の解釈としては、ジェットの方が口が悪いです。(それだけか)
ジェット研究が甘いな……
というか、私はジェットと花園ちゃんのツーショットが好きなのであって
ジェット単体には余り興味が(それ以上は止めておけ)


…何やら長々と言い訳しましたが。
そんな訳でココまでお付き合い有り難うございました。

あ、最後にもう一つ。
ジェットに女の子の胸触らせちゃってファンの方スンマセン。
キスとかは無理でもチョットくらい色っぽい展開欲しかったんです。じゃっ。(言い逃げか!)





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