あとがき―STAYIN' ALIVE―




あとがきです。こんな所まで読んで下さっているあなたに大感謝です。
又しても暗いですね……。



このお話は構想自体は「MAXIMUM」と同時期に既に出来ていました。
文章にしよう、と決意するまでの時間が非常に長かった(長すぎた……)訳ですね。
つまり構想四年、執筆期間約二ヶ月、というところでしょうか。毎度ながら遅筆。



では内容的な話へ。今回の主役はアンジェラです。
本人アンジェラ×デュラン風味なつもりが紅蓮×アンジェラにしか見えないのがポイントかと。(笑)
事の発端は、
「紅蓮とアンジェラって、同じ国にいた訳だから、紅蓮が竜帝に会う前から面識があっても
 可笑しくないよね。」と思った事でした。
「で、これがFFだったら二人は恋人同士、とかって設定になるんだろうね。」
と友人に話したところ、「そんな訳ないじゃん。」といともあっさり返されてしまって、
そうなのかなー、と思っていたら……。
紅蓮×アンジェラの方って、結構いらっしゃるんですね。ネット始めてよく分かりました(笑)!
あ、でもこの話は別に紅蓮とアンジェラが恋人同士って訳じゃないです。自分的には。
「恋愛感情」では括れない感情というか……ともかく、
アンジェラの恋のお相手はやっぱデュラン君がいいです(笑)。

しかしその割には最初と最後しか出てない彼。「Persona」同様、
只のカップリング小説になるのだけは嫌だったので、恋愛そのものというよりは只の
「アンジェラもの」として括れるんではないかと。
それはともかく、私にはあれが限界のようで、
どうも色恋沙汰に悩むデュランというのがピンと来ません。
二人は「喧嘩するほど仲が良い」に落ち着いてしまいます。
私の中のデュラン君は少年から男への脱皮を果たせないでいるようです。御免よ、デュラン。

そしてアンジェラ。何だかすごく嫌な女になってるような気がしないでもない。
アンジェラファンの方、お気を悪くされたら御免なさい。
何だかとても混迷しちゃってます。今思うに。
何を言いたかったのやら。



今更こんな事言っても信じて貰えないかもしれませんが、
私はハッピーエンド大好きです。
人の書いた話は(つまり自分の読むヤツは)ハッピーエンドでなきゃ後味悪くて嫌です。
ああ、それなのに。……自分で書くと何故こんなに暗くなってしまうのか。
(しかしとある方から「暗いんじゃなくて真摯なんですよ。」と感想いただきまして、
 もう涙ちょちょぎれました……。)
暗い話は他にもありますが、最後まで救い様がないほど暗かったのは、今回が初めてです。
精神病んでるんだろうか。よくここまで悲観的になれるな、という感じです。



悲観的。アルテナに関する解釈……。
私としては、魔法が使えなかった紅蓮君が国を出奔したのは、そうせざるを得なかったのは、
やはりそれなりの社会背景があったんじゃないかと思った訳です。
それを突き詰めたら、こんな風になってしまったという。



因みに紅蓮君の本名。何だかどの小説を拝見しても「ブライアン」になっていて、
どうもそれが裏設定に基づくらしい、という噂を最近聞きました。
にも係わらず、この話の中で使っていないのは、ひとえに「嫌いだから」という訳です。
(名前なのに嫌いって、アンタ。)
どうもアンジェラに「ブライア――――ン!!!」と絶叫させるのは嫌かな、と。
まあゲーム中にも出て来ないからいいか、と。
某FFの「ゴルベーザ」級に嫌いです、この名前。言っても詮無い事ではありますが。

あ、彼に関してもうひとつ。
これも最近聞いた噂ですが、紅蓮君の年齢って、アンジェラとタメなんですか?
私は絶対二十代のオニーサンだと思ってました。
もうそのイメージで突っ走ってしまったので、もういいです。押し切ります、それで。
御了承下さい。



結果的に、ゲームとかなり設定が食い違ってしまった所が多々あります。
場面的にゲームとかぶった所もあります。
……何か、「聖剣」であって、「聖剣」じゃない感じ。
結局のところ、紅蓮とアンジェラ関係を私流にアレンジしたらこうなったよ、というお話です。
い、いいのか、これで。



今回漸く日の目を見たデュランとアンジェラ。良かったね。
そしてよく考えたらケヴィンが影も形も出て来ないのは今回が初めて(笑)。
ではこの辺で。お付き合い下さいまして、有り難うございました。
並びに、掲載して下さった冴さんに厚く御礼申し上げます。





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