あとがき―風の歌―




あとがきです。こんな所まで読んで下さっている貴方に、大感謝です。
今回は「ロマサガ3」です。何故と言われても困るんですが、「ロマサガ3」です(笑)。
二ヶ月半……かかりました(脱力)。



さて何故に此処で「ロマサガ3」の小説を書いてしまったかというと、
御覧の皆様は「唐突な」とか思われていらっしゃると思いますが、
自分の中ではそれ程唐突でもありません。
というのは、実はこの「風の歌」、私の中では
聖剣3小説・「MAXIMUM」「STAYIN' ALIVE」と兄弟のようなものだからです。
つまり話の構想を立てた時期は同じだと。
形にするのが此処まで遅くなってしまったと。
話は思い付いても、当時の私には、それを形にする力があるとは思えませんでした。
(今でもこれで完璧だなんて思っちゃいませんが。)
まともに一本書き上げた事もなかったですし。
いきなり重い話を書くよりは、ほのぼの〜としたものから 徐々に慣らしていきたいなとか思ってましたし。
で、時が虚しく過ぎ去り(笑)、先の二本を書き上げた今、
これもそろそろ形にしてみようか、という気に漸くなりまして、
此処に至る事と相成りました。
しかし此処まで長くなるとは思いませんでした。
「MAXIMUM」を追い越しまして、現時点で最長です(スミマセン……)。



主役はサラのつもりだったのですが、カーソン姉妹主役と言っても良いですね。
とは言うものの、実はこの「ロマサガ3」というゲーム、
回顧を御覧になった方ならお分かりだと思いますが、
実はユリアンとカタリナのオープニングしか見た事がないんです……(スミマセンスミマセン)。
しかもまともなクリアはユリアンの一回だけだという。
(カタリナのプレイは途中で止まって現在に至る・笑)
なのでサラのOPはおろか、エレンのOPもトーマスのOPも見た事ないんです。
それなのにこの三人中心に話を作ってしまった訳で、つまり、
厳密に調べると、実際の三人のOPとはかーなーり、違ってると思うんですよね。
………つまり、「心の広い方向け」と書いたのはそういう意味なんです……。
キャラと設定を頂いた、「カーソン姉妹旅立ち・文月流アレンジ」だと思って下さい……。



登場人物について少し。
……トーマス、出張りましたね(やはりか!)。
彼のような一歩引いたポジションにいるキャラって、好きなんですよ。
で、この話トーマス×エレンかトーマス×サラかどっちかと言われれば、
自分ではトーマス×サラ寄りだと思います。まあカップリング小説という訳でもないんですが。
まあ今はお兄ちゃんと妹って感じですが、あと五年もすれば27と21という事で、
んまあお似合いじゃないですかvv(何言ってる)
ああそうですねトーマス贔屓入ってますね。ハイ認めます。
でも本命はウォードなんですってば。(いや、訊いてないから)
エレンは可哀想な役回りだったかなと思っています。
何かこう、サラ共々女のやらしい部分を出させてしまったかな、と。
それに私はゲームでは即決でユリアンをモニカと駆け落ちさせちゃったんですよね。
ユリアン×エレンも嫌いじゃないんですが。
(ユリアンがプリンセスガードにならなかった場合はそれもアリでしょう)
……そういう訳で今回のようなストーリーになってしまったんですが、
ユリアンが行ってしまった時、エレンが何も感じなかった筈がないだろうと思ったんですよね。
何度もフッてるとはいえ、自分に惚れてた相手がいきなり他の女と雲隠れですから。
満更でもなかった分、少しはユリアンを惜しむ気持ちがあったんじゃないかなーって……
それにああいう一見さばさばした子が、逆に一番変化を恐れるタイプじゃないかなーと……
……私が一番やらしいですね。御免ねエレン。
でも読み返してみたら、エレンが一番カッコいいかなって思いました。自分では。潔くて。
でもってサラ。
いやーこの子、ゲーム中であんなに重要な役だとは思いもしませんでしたが(笑)。
お姉さんに干渉されるのがイヤ、っていうのは、
私も「妹」という立場にいる人間ですので、その辺は共感出来ました。
何かというと「お前はまだガキだ。こっちの方がエライんだ。」みたいに言われて、
それならこっちも同じ年齢にいざなってみると、……それでもガキだと言われて。
そう、年齢を追いかける分、上も年を取るんですよね。当たり前の事なんですが。
ずーっと追い着く事はないんだなあ、ずーっと私は「年下」でしかないんだなあ、と、
幼心に思ったその辺をサラに今回重ね合わせてみました。



今回大変だったのは姉妹喧嘩の場面です。
……かーなーりキッツイですよね二人共(笑)。
いやあ女同士の喧嘩ってのは根が深くて怖いですねえフフフ。(オイ)
実はサラにはもっときつい台詞を言わせる予定だったのですが、
幾ら逆ギレしてるとはいえ、こんな酷い台詞は言わせたくないよなあ……と悩んだ末、
一寸ソフトな言い回しになりました。(一寸か?)
何より全国のサラファンを敵に回してしまいそうだったので。(今でも充分回してるような)
因みにその台詞とは「置いて行かれたからって、私を巻き込まないでよ」です。
元の台詞は一体何だったのか、想像を巡らせてみるのも一興かと(?)。



あと主人公八人中、カタリナだけ名前すら出せなかったのが心残り。
書いてませんが、本当はミカエルがロアーヌ城で皆を労うシーンにいるんですよね。
レオニードの辺りも本当はもっと詳しく書いてみたいのも山々だったんですが、
只でさえプロローグ部分が長い今回、それは出来ませんでした。
今までの小説に増して説明文が多くなってしまったのが……反省といえば反省点。
だから本当に字が多いですよね。うーんどうしても字が多くなるんです。
言わば芸風です。これもスミマセン。(イヤ芸風って)



ではでは、此処までお付き合い下さり、有り難うございました。
聖剣ではありませんが、少しでも多くの方が目にして下さる事を密かに祈りつつこの辺で。





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